建築物の新築や増改築においては、インフラである電気や上下水道、ガスや電話などを敷地まで引き込む工事が必要です。

通常、電気や電話は架空による引き込みが多いのですが、ガスや上下水道の本管は道路に埋設されているので、枝管を取り出すために道路を掘削する作業が必要です。道路での掘削工事を行う場合には安全のために交通規制が必要であり、片側交互通行や全面通行止めにより周辺地域や道路の利用者に影響を及ぼしてしまいます。工事は掘削だけではなく本管と枝管とを接続するため、埋設管の深さや位置などの布設状態によって作業が長期間に渡ることも考えられます。

上水道管の取り出しでは、工事費は施主負担が原則であるため、作業の時間の長期化したり工事が煩雑になると工事費のアップとなってしまいます。不断水工法は、こうした状況を改善する目的で開発されました。上水道管の分岐取り出し工事で従来から実施されていた断水を伴う工法ではなく、上水道本管を利用したままで作業が可能な工法です。分岐作業は30分から1時間で終了が可能であり、工事費抑制と交通規制時間短縮に貢献しています。

不断水工法で用いる分岐サドルは、上水道管理者である自治体の上水道担当部局の認定品であって、分岐取り出し工事の主流になっています。本管の削孔によって発生した金属くずが管内に戻ることはなく、管の水圧により外部に排出されので衛生的にも安心な工法です。不断水工法は作業が短時間で済むだけでなく、周辺の断水を伴わないことや交通渋滞が減少するなど利点が多い工事の方法です。

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