給与の前払いサービスは中小企業にも浸透

給与の前借り(会社側からすると前貸し)と前払いは同じようにとらえられがちですが、文字通り前借りとはまだ働いていない分のお金を先だって貸し出す行為となります。それに対し、前払いとは決まった給料日が到来する前に、既に働いた分の給与を先に払うことを指します。つまり、会社にとって前払いは支払ったお金分の労働という対価は、既に受け取っています。そのため、前借りよりも経営上のリスクは格段に低いと言えます。

ただ、面倒なのは給与の計算が複雑になってしまう可能性がある点です。記録をきちんと取り、その分を差し引いた額を給料日に支払うことになるため、事務処理上でミスが発生する可能性があることは否定できません。しかし、IT技術が飛躍的に進化し、フィンテックというお金とIT技術を掛け合わせたテクノロジーが広く使われるようになった今、前払いで上記のようなミスが発生する可能性は劇的に減りました。金融機関やIT企業が提供している、給与前払いサービスを活用すれば、こうした二重払いなどのミスは起きません。

給与計算システムと連携できるサービスを実施しているため、先に払った分はしっかりと差し引き、給料日には減額した分の額が振り込まれます。利用者側としても、緊急事態が発生した時などに働いた分のお金を手にすることができるので、喜ばれる傾向があります。企業にとって二重払いのリスクが取り除かれ、しかも従業員の福利厚生としても有意義なシステムであり、導入する企業は増加傾向にあります。近年では、中小企業向けのサービスも登場しています。

導入コストが極めて安い、審査は不要、外国人労働者を雇う企業が手軽に使える多言語対応など、幅広いニーズに対応するシステムに注目が集まっています。

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